猫との生活 Kissa Life

ティッキ、ピルク、ヨキの3にゃんずと暮らす日々

天からの使い

今日は、私の母の命日。

6年前なので、東日本大震災の起きる前日でした。

 

私は東京で被災して、さらに母の通夜が12日、告別式が13日だったので

当時は大変な思いをしましたが、

なんとか通夜も告別式も無事に済ませられました。

 

 

母がまだ老人ホームに行かず実家にいた頃、兄嫁がもらった猫の親子が同居していました。

 

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お母さんの「はく」すでに他界したと聞きました

 

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娘の「しぎ」丸々太ってまだ健在 今14歳くらいかな?

 

 

母は猫の世話をするのは面倒なようでしたが、

猫が嫌いではなかったようで

たまにこの子たちに「銀のスプーン」のパウチなんかを買ってきて

「これはよく食べるんだよ」とうれしそうに話していました。

 

またはくはかわいいけどしぎは目つきが悪い…と言うので

姪や私が「この目つきがいいんだよ〜!」なんて反論したり。

 

 

私が猫を飼いたいと思ったのは少しでもこの子たちと触れられたのも大きかったです。

震災後東京を離れ長野県松本市に移住し(動ける状況にあったんですね)、

最初のマンションの更新が近づくにつれ

どうしてもペット可物件に住んで猫を飼いたい! と強く思うようになりました。

 

物件を探すのはかなり苦労しましたが、猫はペットショップで買うと決めていたので

すんなり決まりました。

 

最初に我が家に来たのはティッキです。

ペットショップでは血統種しか扱ってなかったので

どんな子がいい? と聞かれ、いや猫種とかあまり知らないので

とりあえずメスがいいです…みたいな感じで相談したところ、

アメショーのお父さんとスコティッシュフォールドのお母さんのところに

メスが産まれたって! まだ小さいから店に出すのは先になるけど、という情報のみで

「あ、じゃあ…その子一応考えておきます」

という成り行きでご予約しました(笑)

 

そのときショップには同じお父さんと腹違いのアメショーのお母さんのもとに産まれた

元気なオス猫が何匹かいて、ボクを飼って!ボクを飼って!

と猛アピールされてかわいいなぁと思ったのですが、

やはりメスがいいと思ってたからその子たちは振り切って。

 

ペットショップから「今日お店に来ますよ」と電話があった日に

すぐキャリーを持って向かいました。

 

正直、本当にその子でいいのか? 他の子も見ないでいいのか?

という考えもありましたが、なんか予約しちゃったし、

今更断るのも言いづらいな、と思いつつお店へ。

 

初めてのご対面。

 

うわー、ちっちゃい! かわいい!

いいですいいですこの子でイーデスハンソン!

の勢いでご成約。

 

そしてアメショー柄の白っぽいスコちゃん、ティッキが我が家に来ました。

 

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これっすよ。こんなっすよ。

この子どう? って言われたらうちの子にしますよね!

 

ただ、私が予約みたいにしちゃったから、

人間に慣れるように早くに両親と引き離しちゃったんですって…。

それだけは、ちょっとかわいそうなことをしたかなと思いました。

それによって親子の生活、猫同士の生活をあまり知らずに育った弊害が出たのですが

その話はまた後日。

 

 

ティッキと暮らすようになって数ヶ月、おや、これは…と感じることがありました。

 

なんか、お母さんに似てない?

 

ていうのも変な例えですが、もちろんお母さんの生まれ変わりだとは思ってません。

だけど、似てるところが多々あって…(笑)

 

ごはんを食べるときにお皿の周りにボロボロこぼすところとか

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1歳の誕生日のときの写真 ごはんいっぱいこぼしてる

 

 

寝ればいびきや寝言がすごいこととか

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自分の寝言で目が覚めることも

 

誰に教わったのよこんなこと…

 

もしかして…

もしかしてさ、

 

あなたこの世に産まれる前に

うちのお母さんと一緒にいた?

 

まぁ、そんな話が現実的かどうかは別として。

どうしてこんなに似てるのかなー。

 

母はとにかく「顔」でものごとを判断する人でした。

 

顔がいい人はいい人。

顔が悪い人はよくない人。

 

なんでそんな短絡的な考えするんだよ! と何度もぶつかりましたが

もしやティッキも顔がすんごくかわいいから

 

「あなたが行ってあげなさい」

 

とこの世に送り出されたのではないかと。

それだけの理由で。

 

ありうる。

うちのお母さんならありうる。

猫ですら顔で判断する人だったから。

 

それにティッキはピルクやヨキと違って、

私が飼いたいと思ってからこの世に産まれた子です。

 

いやー、やられちゃったかな。

 

ま、いずれにしてもお母さんみたいな猫と一緒に暮らすようになったのは

楽しいことでした。

よく母のことを思い出す切っ掛けにもなったし。

 

今やもらいたての10倍の体重になったティッキは

相変わらずごはんもこぼすし寝言も言います。

特に母がよくうなされるような寝言を言っていたのと同じように

突然怯えたように叫ぶのは似すぎてる…。

 

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ムニャ… アタシどれでもいい そのウニちょうだい…(どれでもよくないやんか)

 

身内は亡くなると不思議といい風にしか考えなくなります。

きっとこの子はお母さんが使わしてくれた子だと思って

これからも大切にしていきたいと思います♡

 

ところで今日はお母さんうちに来るかな?

松本には来たことないはずなんだけど、毎年来てるっぽく感じるんです。

部屋の中で焚いてないのにお線香のにおいがしたりとか。

出かけた先のお店で偶然お母さんの好物が出てきたりとか。

 

今日は七回忌だから東京にいるかもね。

時間あったらうちにも来てね。

 

 

 

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